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眼瞼下垂

眼瞼下垂症とは

眼瞼下垂とはまぶたが思うように挙がらないことで黒目の一部、あるいは大部分を覆い隠してしまう病気です。視野が狭くなることでうっとうしく感じたり、頭痛や肩こりなどの様々な症状を引き起こします。また眼瞼下垂の患者様は常に「眠たそうな」印象になります。沖縄の方言ではそのような顔貌を「ニーブヤー」と言うため、当院では多くの患者様は「ニーブヤー」を治療したいと来院されます。眼瞼下垂には大きく分けて先天性と後天性の2種類があり、前者は生まれつき、後者は主に加齢などによるもので、まぶたを引っ張る腱膜の異常・余剰皮膚が原因・神経の異常など様々な病態によるものがあります。

ニーブヤーのイラスト

眼瞼下垂症の原因

先天性のものと後天性のもので異なります。先天性の場合は生まれつき目を開ける筋肉(眼瞼挙筋)が弱いことが原因です。目に光が入りにくいことで視力の低下などが引き起こされることがあるため、早期に治療をすることをお勧めします。

後天性のものは加齢によって挙筋腱膜が伸びてしまうため思うように目が開きにくくなったり、皮膚が弛んだことによって極端に視野が狭くなってしまいます。それ以外にもアトピー性皮膚炎やハードコンタクトレンズの長期使用などで皮膚を擦る動作を慢性的に繰り返すことも原因として挙げられています。

眼瞼下垂症の治療方法

いずれの場合も手術になります。日常生活に影響が及ぶほど症状がひどい場合は健康保険の適応ですが、見た目の改善を目的にした場合は自費治療になります。保険治療の適応かどうかは医師が診察した上で判断させて頂きます。目を開ける筋肉を眼瞼挙筋と言います。手術では二重のラインを切開し余剰皮膚を切除し、伸び切ってしまった挙筋腱膜を短くして瞼板という軟骨に固定します。

皮膚のたるみが軽度の場合は、切開をせず瞼の裏側に糸を通すことで眼瞼挙筋を縫い縮めて改善させる方法もあります。先天性の場合はこの眼瞼挙筋が機能していないため、太ももから大腿筋膜を取ってきて移植する必要があります。

術後の経過及び合併症について

術後は2〜3週間程度大きく腫れます。最初の1ヶ月で50〜70%程度の腫れは引きますが、腫れが完全に引くのは術後3ヶ月程度掛かります。術後一時的に涙や目脂が多く出る人がいますがほとんどの場合自然に改善します。術後症状が強い場合はお薬を処方します。

また術後左右差が出ることがありますが、3ヶ月程度で改善します。3ヶ月経過しても気になる場合、修正を希望する方には自費で治療を行います。

当院の特徴

当院ではこれまで1,000例以上の患者様の治療に当たって来ました。3名の経験豊富な形成外科専門医が常勤でおり、その方の状態に即した最適な治療方法を提案することが可能です。手術に際しウルトラパルス炭酸ガスレーザーシステムEncoreや手術用ルーペを使用することで術後出血による腫れを最小限にする努力を行っています。またご希望の患者様にはナチュラルハーブ由来のSINECCHを術前より内服頂くことや、術後の腫れに対してインディバを行うことも可能です。


症例写真1:両側眼瞼下垂症に対する挙筋腱膜前転術

症例写真1-1

術前

症例写真1-2

術後2週目

症例写真1-3

術後3か月


症例写真2

症例写真2-1

施術前

症例写真2-2

6日後

症例写真2-3

40日後


症例写真3:左眼瞼下垂に対する経結膜タッキング術

症例写真3-1

術前

症例写真3-2

術直後


症例写真4:両側眼瞼下垂症に対する挙筋腱膜前転術

症例写真4-1

術前

症例写真4-2

術後2週目


手術術式(模式図)

手術術式(模式図1)
手術術式(模式図2)
手術術式(模式図3)
手術術式(模式図4)
手術術式(模式図5)

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