シリコンバッグの表面はスムーズタイプとテクスチャータイプがあります。スムーズタイプは表面が滑らかでテクスチャータイプと比べて大きなサイズを挿入することが出来ますが、マッサージの必要があり、術後に硬くなる可能性があります。テクスチャータイプは表面がザラザラしていて挿入後に移動しにくく、マッサージの必要がありません。又、術後に硬くなる可能性があまりありません。
筋肉下にプロテーゼを挿入するか、乳腺下が良いのかと分けるやり方以外に最近とみに増えているのが「Dual Planning」と云う手法です。これは乳房上方(頭部)を筋肉下、下方(尾部)を乳腺下にプロテーゼを入れるやり方です。「2層の利用」で両者の利点を取り入れて型の良い乳房になります。即ち上方は筋肉に包みソフトであり、下方に余裕が出来ると云う事になります。これは乳房下縁切開でしか成しえませんが、切開線も少々の工夫を加えます。乳房下縁切開を出来るだけ乳房下縁の溝に一致させると云うやり方なのです。
脇からの切開では層の確認が難しい時があります。
バックの種類、乳房の型、入れる層に応じてそれぞれ利点と欠点を有します。
美容外科で乳房を取り扱う場合は多々あります。それは美しい乳房と言うのもを多くの人々が望んでいるからなのです。然し元来美しくあるべき乳房が小さかったり、変形があったりしたら当然女性として悩みは大きいものがあります。例え、衣服に隠れている乳房といえどもコンプレックスが生じます。また乳房は加齢や授乳などによって一番変化が起こるのも事実ですので、その為、その機能と共に形態的特徴を把握して美容外科的手術を行なうべきだと考えます。乳房の美的要素を改善させる目的は主に
などがあります。この①~④の事項についてわかりやすく述べさせていただきます。
乳房は、私達の体のなかで一番変化しやすい組織です。下図から下段左側のように乳房は年令と共に変化の著しい大きな臓器です。又、女性の持つ特徴的組織ですので美容外科でも最大の関心をもって取り扱わねばならないでしょう。ここで挙げる「豊胸術」「乳房縮小術」「乳頭肥大」「陥没乳頭」以外にも分裂乳頭、副乳、男性の女性化乳房等々を当院では取り扱っております。多くの悩み、種々なる苦悩が患者さんにはあるのがわかります。その悩みを幾等かでも軽減させる為の御手伝いが出来ればと日頃から頑張っております。
美しく豊かな乳房は、女性にとって最も関心の深いものがあります。乳房を大きくする、いわゆる豊胸術は、技術の進歩と相まって、近来多くの女性の要望が高まっており、また乳ガンなどで摘出された後の乳房再建にも応用されています。進歩の原因は、ひとえに乳房内に埋没する挿入物質の改良工夫による点が挙げられます。手術には、乳房内にシリコンバッグや食塩水バッグを挿入していくわけですが、バッグは100cc~500ccまであり、本人の皮膚の余裕つまりスペース、体格等に応じて選定したものを筋肉下や乳腺の下に挿入していくわけであります。現在多く用いられる三種類の切開線からなる手術法を紹介します。①腋窩部法(ワキの下)、②乳輪部法(乳首)、③乳房下部法(ブラジャー下縁)の切開線です。
乳房を豊かにしたいと望まれている女性は多いものです。当院でも豊胸術は40年以上の経験があります。然し、反面手術を受ける前に大丈夫かしらと怖がったりしている女性がいることも事実です。そして週刊誌などでもいとも容易に豊胸術が出来ると宣伝されております。内容を把握すれば怖がる事もありませんが、さりとて容易であるとも云えないでしょう。それ故、当院では現在分かっている医学的範囲内の事を皆様方にお知らせしておきますので、十分なご理解のもとに手術をする、しないの選択をなされて下さい。
現在考えられているものは①自分の組織(脂肪移植)、②生理食塩水バッグ、③シリコン系バッグの3つがあります。そして現在シリコンバッグの中でもコヒーシブシリコン、表面がザラザラしたテクスチャータイプを使用するのが一般的となってきております。
テクスチャータイプのコヒーシブシリコンバッグを乳房内に挿入する場合3cm~4cm位の切開線が必要です。現在3ヵ所から挿入する方法があります。図1参照
乳房は軟らかいものであるのが本来です。然し、生理食塩水バッグやシリコンバッグは大変軟らかいものですが、生体内に入れると異物を包み込む作用が起こり、時として外から手を触れる時、硬く感じる場合があります。これを被膜拘縮(カプセル拘縮)と呼びます。これを防ぐ方法として筋肉(大胸筋)(図4)の下に入れたり、剥離範囲を広くします。術後マッサージなどフォローアップが必要となりますが再手術を要する場合もあります。最近では表面のザラザラタイプ、云わゆるテクスチャータイプをその為に使用する事が多くなりカプセル拘縮は少なくなっております。拘縮が発生したときの再手術は乳房下縁切開となります。
手術は術後のフォローが大切です。何年たっても面倒をみると云う姿勢が必要です。その為、術前の写真撮影、電子カルテの応用などの記録、2年に1回位の定期検診を行なっています。
手術項目 |
料金(税込) |
備考 |
豊胸術 乳房下縁切開 |
¥990,000 |
全身麻酔 形成外科学会ガイドライン認定施設認定医 |
脂肪注入豊胸術 | ¥1,430,000 |
全身麻酔 |
バッグを入れた場合、レントゲンに映る場合があります。検診する医師にその旨お告げになる事が必要ですが、癌などの診断の妨げになるような事はありません。
未婚の女性の場合、傷跡が残ることや、硬くなる場合がある等々一応欠点もありますので、当院ではあまりお勧め致しておりません。職業柄必要のある方、等々の場合、相談に応じております。未成年者の場合は親の承諾等、しっかりした保護者が必要です。
乳癌検診は女性の義務のようになっており、早期発見で治る病気です。但し豊胸術後の乳癌検診はマンモグラフィーでは出来ません。その為、エコー検査やMRI検査など専門的知識を要する乳癌専門医との連携は必須です。
小陰唇の肥大は結構悩みとなっている若い女性は多く、人に伝えないだけに人知れず苦しんでおります。当院では局所麻酔下に約30分(両側)の手術時間で行います。費用は10万~17万位の値段で、その後の通院は1回です。広膣の手術は2~3人の御子様をお産みになってからその後、膣が広がってしまった方などに行います。しっかりしなければならないのは膣の筋層を膣粘膜を剥がし左右からきつく縫合します。夫婦生活は1ヵ月位おつつしみ下さい。クリトリス包茎は皮の被さりが多い方に適応となります。汚れなどがたまりやすい方など一度御相談いただければと存じます。処女膜再生術は不幸にして暴力などで犯された方など、精神的なショックは隠す事が出来ません。残っている粘膜を丁寧に縫合して処女膜を作りあげます。
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