808nmと940nmの2波長同時照射が可能なダイオードレーザーとして開発された次世代の脱毛用レーザー装置です。従来の単発式の照射モードに加え、“蓄熱式”を実現した高速連射モードを搭載しています。蓄熱式とは、ほんのり温かいくらいの熱を連続で加え続け、徐々に温度をあげてゆく方法で、痛みが少なく、肌にやさしい脱毛を可能にした照射スタイルです。
レーザー光は、毛の毛幹にあるメラニンに吸収されて熱に変わります。その熱が毛幹から毛包(外毛根鞘周辺)に向けて徐々に輻射されて毛包に蓄熱され、変性温度に達した時点で発毛中枢が破壊されます。またこちらの装置は2波長で同時に照射することによる相乗効果もあり、1台で効率のよい医療脱毛が可能となります。
照射直後の毛の爆出(Pop-up)が軽減できます
単発式の照射方法では毛の内部が急激に高温になり、照射直後に毛の爆出(毛穴から飛び出てくる現象)が起こる可能性がありました。長年、この爆出現象が脱毛の成功の証とされてきました。しかし、蓄熱式のスムースパルス照射では、毛の温度を徐々に上昇させることでこの毛の爆出を軽減し脱毛ができます。照射後の毛はそのまま毛穴に残りますが、ヘアサイクルに合わせて2〜3週間で抜け落ちてきます。そのため、爆出による毛穴周辺の浮腫や異常な発赤ができず、肌へのダメージが少ない脱毛が可能です。
皮膚表面に接触させて高速連射
非接触による照射の場合、皮膚表面で乱反射を起こしてエネルギーロスを生じます。接触照射では、ジェルを使用し、皮膚の内部にある発毛中枢にまで効率よく熱を伝えることができます。低出力での高速連射では、皮膚内部に効率よくエネルギー伝え、皮膚表面の熱傷のリスクも軽減させる相乗効果があります。
“単発式照射”と“蓄熱式照射”について
比較項目 | 単発式照射 | 蓄熱式照射 |
---|---|---|
照射スタイル | ワンショット | 高速連写(パルス) |
フルーエンス(ワンショット) | 高出力 | 低出力 |
繰り返し周波数 | 最大4Hz | 最大12Hz |
オーバーラップ | 基本、行わない | 3-8回重ねる |
温度上昇の仕方 | 急激な上昇 | じわじわ上昇 |
痛み | ある | 少なめ |
脱毛は医療行為です。使用する機器が医療用であるか否かに問わず、レーザー光線またはその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為は、医師もしくは看護師が行う必要があります。
脱毛は医療行為です。安心の医療機関での治療をお勧めします。